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定年時に必要な貯金の平均額
定年した時の貯金をみんながどれくらい貯めているのか平均貯金額を調べたところで、何の対策にもなりません。平均貯金額のデータによって、他人の貯金の金額が知っても何の役にも立ちません。

大切なのは自分自身の老後のことです。自分の老後貯金に必要な貯金額を計算してみることで、老後貯金の計画が立てやすくなるので参考にしてみてください。

定年を迎えるまでに貯金をしなければならないと思っている人は、平均貯金額ではなく、もっと具体的な老後の収支について調べることが大切です。

他人の貯金の平均額を参考にしてお金を残したとしても、自分が定年した後の老後生活を不自由なく暮らせるだけの貯金額がどうかは分かりません。

定年時の平均貯金額を調べるのではなく、自分が老後生活を送ることになった場合のお金の収支について、具体的に計算してシミュレーションした上でなければ、必要となる老後貯金の金額を予想することはできません。

なかなか貯めることの出来ない老後貯金

定年を迎えるにあたって、他の人たちは一体どのくらい貯金をしているのかと、その平均的な金額を知りたいと思うのは自然なことかも知れませんが、実際に平均値を知ったところで、何にもならないでしょう。

ただ単に貯金をしなければと考えていても、なかなか老後貯金を貯めることはできません。しっかりと計画を立てた上で、貯金をしていくことが必要です。

計画も立てずに、ただ単に老後のことを心配するあまりに、貯金最優先の生活をしていると、我慢してばかりで生活の潤いが無くなってしまいます。

いくら老後の為とは言え、あまりに頑張り過ぎると途中で挫折してしまうことになり兼ねません。やみくもに貯金をするのでは無く、収入に対する支出と貯金のバランスを考えることが大切です。

ここで言う収入や支出は人それぞれなので、前述の老後貯金の平均データは何の参考にもなりません。

定年した時に、平均貯金額よりも多くても安心することは出来ないし、反対に平均よりも随分と下回ったとしても、十分に足りているケースも考えられます。

老後生活のことを十分に考慮しながら、尚且つ今の生活も大切にした上で、賢く貯金をしていく必要があります。

貯金がなかなか出来ない人を見てみると、具体的な貯蓄計画を立てていないというケースがほとんどです。

老後貯金として準備しておかなければならないのは3,000万円なのか、それとも5,000万円なのか。具体的な金額を想定している人はどれ位いるでしょうか。

ライフプランの専門家であるファイナンシャルプランナーの中には、これから老後を迎える人は、1億円あっても安心できる老後生活を送ることができないというような見解をブログ等で公開している人もゼロではありません。

反対に、別に貯金なんか無くても年金があるし、例えお金が無くなったとしても生活保護があるから、あくせくして貯金なんかしなくても大丈夫という極端な意見を持っている人も見かけます。

ここまで老後貯金に対する考え方には、大きな差があるのが現実であり、たとえ皆がしている老後貯金の平均額を調べたところで、何の参考にもならないのです。

年金があるから老後は大丈夫という人は要注意

年金制度の先行きが不透明な状況を踏まえると、年金だけに頼った老後生活を送ることを予定している人、もしくは年金制度や老後生活についてあまり深く考えていない人は、老後破産してしまう可能性が高くなるかも知れません。

貯金があるから大丈夫、退職金があるから老後は安心と考えている人は少なくないと思いますが、安易に考えていると、みるみるうちに蓄えは目減りして、気づいた時には老後貯蓄は底をついていたということにも十分に考えられることです。

現在の高齢者の老後生活を調査した国の機関による今の世帯のおおよその貯蓄の平均値データは公表されていますが、あくまでも平均値なので、参考程度にしかなりません。

老後のための貯蓄額の平均値だけにフォーカスしてしまうと「うちは平均値より多いから大丈夫だわ!」とか、反対に「みんなの老後貯金よりも少ないから老後が心配だよ!」となってしまいます。

自分の貯蓄額は、他の人たちの老後貯蓄の平均額よりも多いから良いとか、少ないからダメということでも無く、そもそも他人と自分の老後貯蓄額を比較すること自体が、無意味なのです。

老後のための貯金はいくら用意しておけば安心なのか

老後貯蓄のことを言っていると、老後のことなんかより、いまの生活を充実させるために貯金なんかしないで、お金を使うべきだという人もいるかも知れません。

中には、今の生活を出来る限りセーブして、来るべき老後のためにせっせと貯金をしている人もいるでしょうから、老後貯金に対する考え方には差があります。

このように老後貯金に対しての考え方は人それぞれあり、いろいろな意見があると思いますが、区別するとだいたい次の3つに分けられるでしょう。

老後貯金をしていない人
貯金なんて意味が無い。今が良ければそれでいい。なるようになるさという人

老後貯金をしている人
 老後のことをしっかり考えて、こつこつ貯金を実践している準備万端OKの人

老後貯金をしたくてもできない人
 いまの生活が厳しくて余裕は無いけれど、老後貯金は必要だと考えている人

どのパターンなのかによって、用意しておくべき老後の貯金額は変わってきます。そもそも貯金なんて必要ないと考えている人には関係無いことかも知れませんが、来るべき自分の老後のために貯金をしなければならないと考えている人にとって、これからいくら貯金をしておけば良いのか、明確にしておくことは大きな問題です。

予想される老後と今からできる対策方法

老後貯金をしていない人の対策方法

貯金なんて一切必要ないと考えている人は、元気で働いているうちは収入があるので、何とか生活していけますが、定年退職もしくは高齢になって仕事ができなくなって、収入が途絶えた時に、問題が表面化します。
老後は年金収入だけに頼ることになりますが、年金受給額だけでは、食費や光熱費などの必要最低限の生活費しか賄えないと予想されます。

まとまった退職金や親族からの遺産、資産運用による収入がある人は、まだ余裕のある老後生活を送ることができると思いますが、年金だけでは限られた生活になるでしょう。

どうにかなるさというスタンスも潔くて良いのですが、せめて、老後になって受給できる年金がどれくらいになるのかは、確認しておくことをおすすめします。

日本年金機構が提供しているインターネットサービス「ねんきんネット」で、自分の年金加入記録などを確認することができます。
ねんきんネット

将来の物価がどのようになるのか分かりませんが、支給されるだろう年金で生活できるかどうか判断してみる必要はあるでしょう。

老後の貯金なんて必要無い!というスタンスの人でも、生活するにはお金が必要になるので、最低限の生活費は確保しておく必要があるでしょう。

老後貯金をしている人の対策方法

いくら定期預金をしていてもわずかな金利しか付かないので、リスクの低い投資によって資産運用していくのもひとつの方法です。

老後のために貯金をしている人の多くは、お金を銀行に預けたままであり、積極的な資産運用をしているケースはほとんどありません。

資産運用をしているといっても、会社から給料が入ったら普通口座から移し替えて、定期預金を利用している程度のものでが、定期預金によって得られる利息は微々たるものです。

これまでにない低金利の時代にあって、銀行金利などはないといっても過言ではないぐらい低くなっているのが現状です。

従来からある銀行に加えて、近年はネット銀行も増えてきて、店舗を持たないネット銀行は、人件費などの経費がかからない分、メガバンクや地方銀行の何倍もの金利になっているケースもあります。

高い金利になっているネット銀行(住信SBIネット銀行、静岡銀行インターネット支店、オリックス銀行、じぶん銀行など)の定期預金を利用したとしても、得られる利子は魅力的なものではありません。

たとえば、オリックス銀行の定期預金(1年で金利0.25%)を見てみると、100万円を1年間預けた場合で得られる利息は、たったの2,500円です。

賢明な人はもう実践しているかも知れませんが、ほんのわずかな利息しか付かない定期預金にお金を預けておくのではなく、資産運用をする方法もあります。

資産運用といっても元本割れの恐れのある株や外貨預金などのリスクの高い商品ではなく、元本保証されたリスクの少ない商品を利用する方法です。

株式投資などは当たれば大きな利益を得られる可能性もありますが、手軽な資産運用というにはハードルが高すぎて、はじめての人には難しいものです。

その点、株のような大きな利益を得ることはできませんが、低金利な金融商品よりも利息の多い方法として、債券投資(SBI債などの社債)が支持されています。

債券投資は何よりもリスクが少なめであることが特徴で、銀行の預金ではぜんぜん増やせないけれども、大きく損する可能性のある株には怖くて手が出せないという人におすすめの投資方法です。

債券投資には国内債券と海外債券があります。リスクの少ない債券投資の中でも国内債券からはじめて海外債券に、そして次の投資ジャンルとしては株式投資です。

株式投資もまずは国内株式からはじめて、海外株式へと投資の幅を広げていきます。よく分散投資をしてリスクを回避することが重要だと言われますが、国内債券、海外債券、国内株式、海外株式の4つの資産に分散しておくことは、最も理想的でシンプルな方法です。

老後貯金をしたくてもできない人の対策方法

老後貯金をしようにも今の収入では少なくて、老後のことなんか考えられない。今の生活で精一杯で、定年退職後のために貯金をするほど余裕が無いというケースも考えられます。

収入が足りなくて老後貯金が出来ないというケースの場合の対策方法は、単純明快に稼ぐ方法を考えることしか方法はありません。

長引く不況の影響により、収入は上がらないばかりか下がっている人も多いのが現実です。それだけでなく消費税の増税や介護保険の値上がり、年金支給年齢の引き上げなど、国民の生活家計を圧迫するようなニュースばかりです。

よくある家計相談などの提案では、節約して生活を切り詰めましょうという内容を見かけますが、生活に潤いが無くなり、ストレスがたまって生活が楽しくありません。

節約することは間違いではありませんが、収入が少ないと困っている家計の中をいくら節約したところで、その効果はたかが知れています。

例えば、月30万の収入でぎりぎりの生活をしている場合、月10万の節約をすることは、ほぼ不可能ですが、収入を増やすことは可能です。

10万円分の節約をすることよりも、10万円さらに稼ぐことを考えた方が簡単であり、何よりも収入が増えることは気分的にプラスになります。

老後のために貯金をしたくても出来ない人は、今の収入にプラスして稼ぐ方法を見つけることが、老後対策のために一番効果のある方法と言えます。