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いま日本では、年金だけでは満足な生活を送ることができない高齢者が増えており、老後破産(自己破産する高齢者)が社会問題となっています。
人生100年時代なんて言われているけど、どのように生きていけば良いの?

65歳で退職した後の老後生活は35年もあるので、しっかりと準備しておきたいものです。
老後破産(自己破産する高齢者)を回避するには、定年退職するまでに、しっかり老後の準備をしておくことが必要です。
定年退職後に慌てないように、今すぐ老後対策をはじめよう!
- 老後は、ある程度の蓄えを用意しておくのも必要だと思っています。
- いつまでも健康で元気に長生きしたいと思っています。
- 人生100年という老後生活が長くなると老後の資金は心配になりますよね。
いろんな意見がある中で、これからやってくる老後生活に対しては「不安に思うこと」が大部分を占めています。

人生100年時代に向けて準備していることはありますか?

特に老後は健康のこととお金のことが一番心配ですね。
「生活保護受給額の引き下げ」

しかし、今からでも遅くはありません。
老後の生活が不安という人でも、これからできる老後対策の方法があります。
中には、毎日空いた時間を有効活用して適度な運動をして食生活にも気を配って、いつまでも健康でいられるように体作りを心掛けている人もいることでしょう。
もし病気やケガをしても、現代医療は進歩しているので、長生きすることはできるでしょうが、ここで気になるのは医療費のことです。
普段から規則正しい生活をして今は健康な人でも、年を取って高齢になった時に、老後の医療費がどれくらい掛かるようになってしまうのかと心配になるものです。
今からしっかり準備をしておくことで、不安の無い老後生活を迎えられるようになるのではないでしょうか。
老後になってから体の健康と生活するためのお金を考える

人生100年時代ということを聞いたことがありますか?

新聞や雑誌でよく見聞きするようになったわ。

その老後生活は、いったいどのくらいの期間があるの?
平均寿命の世界ランキングでは日本は常に1位か2位になっていて、世界有数の長寿国となっています。医学の進歩によってこれからも平均寿命は延びて、高齢化がますます進んでいくことが予想されます。
男性80.98歳 女性87.14歳
(厚生労働省「2016年簡易生命表」によるデータ)
日本の平均寿命はずいぶんと伸びていることが分かりましたが、平均寿命とあわせて覚えておいて欲しいのが、健康寿命です。
これは、健康な体でいられる期間のことを指していて、残念ながら平均寿命から10歳ほどマイナスした年齢になっています。
男性72.14歳 女性74.79歳
(厚生労働省「2016年簡易生命表」と「国民生活基礎調査」より算出したデータ)
要するに、10年間は何らかの病気を背負って、老後生活を送っているということになります。
日本人の死亡原因の1位は男女ともにガンですが、医療は急速に進歩しており、ガンもかなりの確率で治療することができるようになってきています。
この状況から、今後も平均寿命はさらに延びることが予想されており、95歳や100歳になる可能性は高いと言われています。
健康寿命とは、健康な体でいられる年齢のことですが、いくら寿命が長くなったとしても、体が健康でないと、配偶者や家族、周りの人たちに迷惑をかけてしまうことになります。
人生100年時代を迎えるにあたって、今から準備をしていくことが大切です。
今からしっかり老後の準備をしておくことで、安心できる老後生活を送ることができるようになるでしょう。

老後のために若い時から準備をしておく必要があるのね

そう!なぜなら早ければ早いほど、余裕をもって準備できるからね
人生100年を生きるための老後対策について
寿命が長くなった分だけ、長生きのリスクも考えなくてはならなくなってきています。
特に定年退職した後は、給与収入が無くなるので、定期的な収入のある現役時代から、老後のことを考えて、しっかり準備をしておくことが大切です。

準備が大切なのは分かるけど、何をすれば良いのかが分からないわ。

最低限これだけはやっておいた方がよいことが
あります。超高齢化社会になり、老後破産(自己破産する高齢者)という問題も取り上げられることが多くなってきた日本ですが、だれも過去に経験したことがないので、確実な処方箋がないというのが現状です。
ただ、ここで言えることが少なくとも3つあります。
人生100年時代を生きるための処方箋であり、老後破産(自己破産する高齢者)の対策として今すぐできる方法
1)現役時代を長くする
- 今している仕事をできる限り、長く続けて収入が途切れないようにする!
- または、楽しめる仕事を見つけて、お金を稼ぐスキルを身に付ける!
- 収入のある現役時代が長くなれば、長すぎる老後生活は短くなってリスクが減る!
2)老後生活に備えてお金を貯める
- これからは当然のごとく老後生活は長期化するので、これまでなら大丈夫だと思われていた貯金額を残しておいたとしても、想定外のことが起きて、お金が足りなくなる可能性がある!
- 80歳とか90歳ではなく、100歳まで生きることを想定して、お金が足りるのかどうか、いまの貯金額で大丈夫なのか考えておく必要がある!
3)堅実に老後を暮らす
- 当たり前のことですが、先を見据えた計画性のある生活をする必要がある!
- 日本では、何をするにしてもお金が必要になる!
- 老後は田舎暮らしをしようとか、趣味を活かしてパン屋やそば屋をしようといった夢もあるかと思いますが、具体的な老後生活のシミュレーションをしておくことが必要!
夢を追うことばかりを優先して、定年時の退職金がほんの数年で無くなってしまったという話も良く聞くことです。
上記の3つは、どれかやれば良いというものではなく、安心できる老後生活を送るためには、できれば3つとも実施することが重要です。
老後には必ず増加する病気の治療費
高齢になってから破産しないために必要な老後破産の対策ポイントは、とにかく早めに準備をはじめること。

準備が大切なのは分かるけど、そんなに急がなくてもいいのでは?

いや、そうでもないんだ。
今の高齢者の老後生活は大変なことになっているんだ
世界でも類を見ない超高齢化社会になっている日本において、老後のために残しておいた貯蓄の大半を、人生後半になって病気の治療費で使ってしまう人が増えてきています。
若い時から老後のためにとコツコツと貯めてきた、せっかくの老後貯金を、病気の治療費に使ってしまって、どんどん目減りしてしまうという事が、誰にでも起こり得るのです。
高齢になると自分の病気の治療費や配偶者の治療費や介護費用がたくさん必要になり、老後の生活を圧迫しているという状況が起きています。
若くて健康な体だった時には無かった、このような想定外の出費が必要になるのが老後です。
老後の資金を考える上で、老後の生活にどのくらいのお金がかかるのかを、今のうちから試算しておくことが大切です。

日々の生活費なら予想できるけど、老後の治療費なんて分からないわ。
突然、重い病気にかかってしまうと、想定外の治療費が必要になる場合もあるでしょう。

実際にはどのくらいの医療費が必要になっているかしら?
医療費用・介護費用の自己負担額
厚生労働省「平成24年 年金制度基礎調査」よりデータ抜粋
これは実際に年金を受給している高齢者の生活費の調査となっています。
ほとんどの費用は年齢を重ねていくに従って、だんだんと減ってきていますが、ただ唯一年齢とともに増加しているものがあり、それは医療費用・介護費用の自己負担額です。

全年齢の平均額を見ていると月額2万円ですね。

840万?
これは決して無視できない金額よね。
働いている場合の65歳までの現役の時は、病気等にかかる割合(受療率)はたいへん低いので、自分は病院なんてそんなに行かないから大丈夫だと思いがちであるため、高齢になって病院代が生活費を圧迫するなんて、誰だって想像できないものです。
しかし、現実は異なっていて、65歳を過ぎてくると、急激に医療費が増えてきます。
引用元: 厚生労働省「平成26年患者調査の概況」

60代になってからは入院人数も外来人数も急激に増えているね。

老後は生活費だけじゃなく、医療費も考えなくちゃいけないのね。

キチンと老後資金を貯めて、老後に備えることが大事なのです。

じゃあ、老後のために出来る対策としては、一体どんな方法があるのかしら?
安心できる老後生活を送るための具体的な対策方法
自分で考えて、今から対策を取っておくことが当然、求められています。
老後生活の対策方法として、もっとも重要なのはやはり「お金」です。

ここでまず現実を見ていただきましょう。
老後の生活費についてのデータ
会社員の世帯年金 | 月額22.1万円 (厚生労働省のホームページより抜粋) |
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一般的な老後の生活費 | 月額27.5万円 (総務省 平成27年家計調査報告書より抜粋) |

もうこの時点で毎月5.4万円も不足しているわ!

さらに、ゆとりある老後生活を送るためには、もっとお金が必要になります。
老後のゆとりある生活費 | 月額34.9万円 (生命保険文化センター 平成28年 生活保障に関する調査より抜粋) |
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なんと、毎月12.8万円も不足することが分かります。
老後にゆとりある生活を送ろうとするのであれば、年金だけでは毎月約13万円も足りないのです。

もうこの時点で圧倒的にお金が足りないわ!

年金だけでは、老後の生活を送ることは難しいのです。
老後対策として効果ある方法は収入源を確保すること
老後対策のことを考える時の重要なポイントは、周囲や制度に頼らず自らの手で収入を確保することです。

老後のために貯金をしましょう。ではないの?

違います。
必要なのは貯金ではなく「収入を確保すること」です。
しかし、老後生活の対策としてより効果があるのは「老後の貯金」ではなく「収入源の確保」になります。
老後破産の対策方法として効果が期待できるのは、将来のために貯金をするのではなく、生涯に渡って得られる収入源を確保することです。

「老後貯金を貯める方法」が老後生活の対策にならない理由はこちら
「老後資金の貯め方を探している方は要注意」

「自らの手で収入を」と言われても、そんなの無理だわ

そうですね。
収入を得るために70歳や80歳になってまで会社勤めするイメージは、誰だって持てないでしょう。
必要なのは老後になってもずっと収入を得ることのできる方法を確立しておくことです。
老後になっても得られる収入源を確保しておくことができれば、高齢になって定年退職した後に、給与収入が無くなったとしても(たとえ年金制度が崩壊して、年金がゼロ円になったとしても)、安心して老後生活を送ることができます。
仮に老後貯金がゼロ円だったとしても、お金の心配をすることなく老後生活を送ることが可能になります。

老後になっても、ずっと得ることのできる収入源?

そう。
それは「働かなくても勝手に収入が得られる方法」です。
つまり、定年退職をして給与収入がなくなっても、高齢になって仕事が出来なくなっても、収入が無くなるという心配から開放されるのです。
生涯にわたってお金が入り続ける仕組みを構築する方法であり、老後破産のリスクを回避するために効果のある方法です。
このまま何もしないで定年を迎えてしまうと、前述のデータからも分かるように、たとえ年金を受給していたとしても、退職金や預貯金を切り崩すだけの老後生活が待っています。貯金が底をついたら老後破産をせざるを得ません。
年金だけでは満足な老後生活を送ることは難しくなっているのが現実です。
今からでも遅くはありません。
将来の自分の老後のために今すぐ準備をはじめてみてはいかがでしょうか。

「働かなくても勝手に収入を得る仕組み」については、こちらで詳しく説明しています。